2011年5月16日月曜日

生命の花の開花


皆さま如何お過ごしでしょうか。僕達は3月の頭から今回は日本に戻り、時の過ぎるのは早いもので、あと20日ほどで
ヨーロッパに帰らなくてはならない時期になってきました。
小宮と共にヨーロッパに移って10年が過ぎようとしていますが。今回の三ケ月間の日本滞在が、僕たちにとってこの10年で
一番重みのある日本滞在でした。やっと少しゆっくり日本でと思っていたら、その時期に、この地震と原発災害、、、これは、
不思議に何かの縁を感じます。日本人として、この国に育ち、この国の大きな痛みの時期に、この痛みを遠くヨーロッパから
ではなく此処日本で共有できたことに感謝します。

実際、17年前の神戸の震災の時、一ヶ月弱の期間、神戸に入り、被災の場や避難所等で追悼の踊を
させて頂いたように、東北に被災された場や避難所等に、踊ることで向かいたかったのですが。1週間位の
短期間に、ミニライヴと避難所めぐりの打診の連絡をした所、東北の友人や知人達等から2-3か月後が良い、
まだ時期が早すぎ、緊張感が高いとの状況連絡。結局、東北行は断念しました。その代わりに、急遽、関西で
小さな力添えしかできませんが、義援金を送る公演と小さなライヴを決めることで、方向が決まりました。
その後、静岡の袋井市の樂土舎と安倍奥2か所での昨年からじっくり練り上げてきた、樂土舎の大地と安倍奥の河を
舞台にした野外公演2か所を、小宮はむろんのこと、長屋和哉さんの音楽と共に行います。
ヨーロッパに向かう前のラストスパートに、しっかりこの時期の日本を心に焼き付け、踊っていきたいと思います。 

まだまだ、緊張感の高かった震災後の原宿リトルモアでの公演(3か月限定動画配信リンク下記)と、急遽決まった
震災支援の渋谷の本屋で踊るライヴ(東塔堂)、キッドアイラックホールでのライヴ、鮮明に記憶に残っています。

その後、神戸新長田のシアターdbDance Live in KOBE #1での47人を超える日本全国の主に関西中心の、
コンテンポラリダンサーが一堂に集って、震災支援のショートソロに出演。
思わず自然に出てきた言葉、
「地震は大地の慟哭。津波は竜の咆哮。原子力の爆発は死の雨を呼び。人は弱き生き物、されど、舞踏の内的爆発は
生命の花の開花」 と叫びつつ踊っていました。此処では、本当に久し振りの友人のダンサーに会え、ダンスがこの震災等に
何が出来るか、これだけのたくさんのダンサー達が集まったことを通し、鮮烈に考えさせられました。

そして、京都西陣での公演、ALS(筋萎縮性側策硬化症)患者 甲谷匡賛さんの生活の場に併設されたオープン
スペース、スペースALS-Dでの公演では舞踏家由良部さんの力添えで行うことが出来ました。昨年の秋に逝った父への
追悼の公演でした。小さな会場に一杯の観客、ある観客は、「まざまざと感じました。竹之内 さんのお父さん、そして僕の
亡くした父の魂がまるでのり移って踊っているように。。。」

その後4月末、縄文の頃から神社の源流は在った言われる、龍神を祭る奈良県川上村、丹生川上神社上社に
於いて、ミナルさんの声掛けで行われた奉納祭に、急遽奉納の踊で参加させて頂きました。
天空オーケストラの岡野弘樹さん、静岡公演でも共にする長屋和哉さん、この二方一緒の音楽の奉納に、共に僕は踊り手
として参加。折からの竜の様な千切れ雲の巻立つ大雨の中、地震津波などにも関わる水の神、龍神に鎮静を祈る奉納を
させて頂きました。福島県から来られた山伏の火おこしが始まりで、沖縄の舞、ミナルさん達の舞、様々な奉納音楽
舞踊や舞踏、ネイティブアメリカンの笛、ホピの歌、様々な人が集い、真に深い祈りの時間だったと思います。




                   奈良川上村 丹生川上神社上社にて 音楽家 岡野弘幹さん、長屋和哉さんと奉納演奏と舞


 

また、この日本滞在中に瞑想修行にも行ってきました。京都の亀岡からさらに先の園部の山間部にあるヴィパッサナー
瞑想センターという所でした。日本以外にも支部のあるセンターですが、ヨーロッパのダンサー、演劇等の芸術系の人や、
有機農業系の人達から良くそのヴィッパサナーの話を聞き、5-6年前から機会があれば日本で受けてみたいと思い、やっと受ける
ことが出来ました。一日十数時間の瞑想を泊まり込みで何日も続けるのは確かに大変でしたが、何か心に風通しの良い
風穴がぽかっと空いた感じです。精進して続ければこの先ですが、心の窓がぐんと広く深く、世界中で起こる様々な事柄に

翻弄されず更に深く共感を持てる心になれるような気がしました。


16年前、日本600ヶ所巡演をしていた時に東北で会った友人が現在岩手の避難所でボランティア活動をしています。

その友人から震災義援金募集の情報を受け取り此処に載せようと思います。もし送って頂ける方がおられたらありがたく
思います。元役者をされていた宮城県気仙沼出身の木村理恵さんは、実家が今回の津波で全破損され、被災に遭われ
ました。その状況にありながら、木村さんは現在、岩手県大槌町城山体育館の避難所でボランティアを行っています。
まだまだ救急車稼働率が非常に高い状況の厳しい避難所の様です。その避難所で木村さんは炊き出しやボランティアの
人員調整をしています。現在木村さん達は震災後に失業した方々の被災支援活動資金を集めています。 
また、被災者の短期収入を目指し、去年収穫した福島と宮城県南産の無農薬玄米の問屋を開始しています。
それらの運営や開始費用に現在支援金を集めています。よろしくお願いいたします。

ゆうちょ銀行 記号18130 番号183621  キムラリエ


☆高温岩体発電新情報、3月に送った僕の通信で書いた(ブログに載せてますリンク下記)次期エネルギー、日本にある

原発の総発電量を遙かに超える潜在力があると言われつつ、当時、原発推進の政府に情報を隠ぺいされてしまった高温
岩体発電について、新しい情報が入ったので、少々書き加えます。このクリーンエネルギー高温岩体発電開発の中心にいた
若き九州男子の科学者、海江田秀志さんは、20年前日本での実験プラントでの成功後、原発推進の政府により
プロジェクトの大幅縮小の憂き目に会い、その後、自然エネルギー国を目指すオーストラリア政府に招待され、移住し 
このプロジェクトを継続し、今、オーストラリアでこの発電を成功させつつあります。
日本にはその狭い国土に全世界の18パーセントの原発が密集し、反対に、事実オーストラリアには原発が一機も
ありません。最近そのオーストラリアで成功したこの技術を再び日本へという気運が、少しずつですが草の根レベルで
始まっています。

高温岩帯の分かりやす海江田さんの説明するビデオリンク下記(4.高温岩体の所です。)
http://geothermal.jp/power/modules/pico/index.php?content_id=5

豪州での高温岩体実験について
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20100721/104312/?ST=print
http://ameblo.jp/karada1957/entry-10861388644.html

20年前の高温岩体隠ぺいされた記事
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-43-hot-10.html


☆僕が16年前、日本中600か所の舞踏の旅をしていた時、スーパーカブに乗った野草の写真家の菊池洋一さんと、
石垣雅設氏の主催する野草社の野草塾で知り合い、家に泊めてもらったり、お世話になりました。その菊池さんは実は40
前、福岡第一原発の5-6号機の設計、施工チームのかなめになって働かれていた事を最近知りました。菊池さんは、 
30年前から脱原発の運動を、写真と同時にされていました。僕にとって、今でも尊敬するおやじさんです。浜岡原発の
停止運動にもかなり尽力されていました。この菊池さんより実は高温岩体発電の話を16年前に聞きました。
下記は菊池さんの静岡での講演ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=Rbj-vPouRxg&NR=1



☆原宿リトルモアでの舞踏公演「羽根の樹」編集バージョン動画。 3か月間限定(7/25)です。
http://www.youtube.com/watch?v=OWnBftIvlNw   



竹之内淳志 馬鈴薯: http://www.youtube.com/watch?v=AuOTjvX3xp0
向井千恵、長屋和哉、小宮 広子、「馬鈴薯」: http://www.youtube.com/watch?v=4BUXuBsUUUE
長屋和哉(素晴らしいエッセイです)http://www.ame-ambient.com/essays/index.html


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それでは、今週末5月20日大阪ライブ、5月21日神戸新長田での公演、5月28日、29日の静岡公演の
詳細スケジュールに関してはこのリンクからご覧ください。
http://www.jinen-butoh.com/schedule.html




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