※お知らせ:4月17日(日)、京都公演は午後5時開演です。(午後7時半ではありません)
拝啓皆様へ、
これまでにない、状況下での記憶に残る公演だった、4/3 東京公演の報告を送ります。
リトルモア地下での東京公演では、地震原発事故の影響もあり、公演の予定が一日公演になり
ましたが、その一回きりに集中するように、小さな会場に溢れんばかりの一杯の観客、凛とした
高い緊張感のじねん舞踏ソロを小宮 広子の音楽、そして音楽家の長屋和哉さんと共に、終えること
が出来ました。
様々な東京に住む舞踏に馴染みのあまりない若い世代の人達から貴重な言葉をもらいました。
「地震原発事故以来、心的なダメージや東京に漂う閉塞感から背を向け封じ込んできた様々な
人の感情が舞踏と深い音楽に直接触れ、息を吹き返し始めた気がする。」
「美醜を越えた人間本来の姿と潜在力に改めて驚かされた。叫び踊りたくなってきた。」
「感動という一言では表しきれない、言語を越えて、本能的に救われたような感じ、、、。」
「本当に息するのも怖かったんだ、それが呼吸が楽しい愛おしい、久しぶりに笑った泣いた。」
泣き続けている人も数人、、、。そして不思議な爽やかさ。
公演後にリトルモア地下のマスイさんの声掛けで。会場でのささやかな打ち上げ。
30年ぶりの友との再会。東北から避難してきた友人知人達。それぞれが互いの東北の友人の
消息を確かめ、、、。懐かしい話や、誰の子が生まれただの、誰が亡くなっただの、、、。
閉塞していた感情が語り始める、、、、。
互に生きている事、それを強く感じました、、、。
大げさかもしれないけど、生きて再会を約束して閉会しました。
また、3月31日急遽決まった、災害チャリティ竹之内 淳志舞踏ライヴ。芸術書店Totodo:東塔堂の
協力と、友人の声掛けで行われました。
そして、3月28日出演予定のアントワン・ルテリエが仏から避難勧告を受け出演不可能になり、急遽
竹之内 淳志の代打出演。音楽家の向井千恵さんの声がけで行われた音楽ライブ『馬鈴薯』
キッドアイラックホールにて、向井千恵、長屋和哉、小宮 広子の音楽世界の中、竹之内 淳志や
向井千恵自身が踊る。(リンク下記)
今回の緊張感と揺れる心の東京で、出会った観客や協力された方々に深い感謝の意を送ります。
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これは僕の個人的な想いなのかもしれません。
僕は感じる、じねん舞踏は、じねんを(全て)を受け入れる事、しかし原子力は人災でしょう、小学生
の少年の頃広島に6年住み、被爆で苦しむおっちゃんやオババをこの目で見、チェルノブイリ原発
事故のあった24年前より、子どもと親の自然教室を始め、自然エネルギーの本をかじり、、、
自然と共に舞踏を続けてきた。そんな、僕はあらゆる地球上の原子力施設はい要らないと感じる。
誰が廃炉にした後でも8千年も使用済み核燃料を電気を使って冷やし続けるのだ。縄文時代より
遠い時間を、、、。冷やし続けないと今回の事故に、これから8千年間いつでもなりえるのだ、、、。
40年間原発を建設し続けた国はそれを知っていた。
そして、この狭い国土に全世界の18パーセントの原発がある。
気が狂いそうな想いがこの身をよじります。
昔のこと、、、でも、昔じゃない、、、。
広島の原子力の爆発は、死の雨を僕らに送った、、、、。
対極に舞踏がある。
舞踏の内的爆発は、生命の花を開かせる、、、。
僕らの内から爆発する情動の波動こそ、
舞踏の爆発だ、生命の爆発的な開花である。
過去、舞踏はアートのアナキストだった。僕も政治やシステムを信仰しない、信じるものは僕たちの
内から生まれる、様々な時代社会土壌、家族により異なる個々の内からの動き。
それは、幾千万本の木々が、一本とて同じものはないように、一本一本がとても美しい。
忘れないでほしい、一人として同じ人はいない、そして僕らは既に美しいのだ、宇宙の奇跡なのだ。
僕ら人や様々なタイプの生命それらすべてが宇宙の奇跡なのだ。
それらすべてを生み、木々を生み、海大地を生んだ力、それが地球の力なのだろう。
その地球のエネルギーを電気で換算したら、人の歴史で使ってきた総電気量と
比べ、千兆の12乗倍を遙かに超える、まさに永遠に近い力があるという。
なぜって石油もウランもその地球の力のほんのちっぽけな一部に過ぎないのだから、、。
自然の力を信じよう。
地球の中心の核では、世界全ての原子力発電所の核反応の何千万倍の核反応が滔々とマグマを
対流させ、この地表を保ち、海や山そして全ての生命を生み出す。
時にその地球がくしゃみをすると地震だ。こりゃたまらんが、、。
波力、風力、地熱、火力、水力発電もほんの地球の呼吸の一部を使わせてもらっているに
過ぎない。
自然の力を信じよう、、、。
*前号で書いた日本の総発電量の2.5倍の潜在力のあると言われる、高温岩体発電を知りたい方は前号のブログへ。
僕は自然に、じねんに太古の人と同じように畏敬の念を持ち、自然の力を信ずる。
きっと僕は現代人から見ると気の振れた大馬鹿者なのかもしれない。
それでも、僕は、じねんから生まれる地水火風の祈り、舞踏の力を信ずる、、、。
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最後になりました。京都公演の事ですが(4月17日京都にて舞踏公演を予定しています)、今回の
公演のテーマは生と死と浄化についてです。
というのは、実は、僕は昨年父を亡くしました。葬儀の日にはソロ公演が入っていて、その時期
ヨーロッパから日本へは戻れませんでした。
葬儀に行けなかった僕にとっての、父へのお葬式と思いしっかり踊ろうと思います。
大野一雄また慶人両先生がよく言われていた、死者の恩恵を感じます、、、、。
父無くして今の僕は無いように、、、、、。
死者の恩恵。
以前日本600か所を踊ったとき、出会った友、出会ったすべての人がいなかったら、
僕の今の踊がなかったように、、。その中には今回の災害で命を落とした人、
からがらで避難脱出した人もいる。
死者と生者の恩恵の中に僕は生かされている、、、。
父という一人の故人を通し、すべての生命の、生と死の恩恵に感謝し踊ってみたいと思います。
竹之内 淳志
2011年4月11日
下記は、僕たちの日本ツアーの詳細スケジュールへのリンクページです。
*お知らせ:なぜか美術ファッション誌「HUGE」(講談社)に竹之内 淳志の舞踏が、6ページも紹介され
てます。ファッションと対極にいる僕がなぜという感じですが。なかなか良い感じで紹介されています。4/24発売号です。
*上記3/28のキッドアイラックホールでのライブ”馬鈴薯”動画リンク
向井千恵、長屋和哉、小宮 広子、馬鈴薯: www.youtube.com/watch?v=4BUXuBsUUUE
竹之内淳志 馬鈴薯: www.youtube.com/watch?v=AuOTjvX3xp0
向井千惠 馬鈴薯:www.youtube.com/watch?v=O9YoG5cf3l4
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